PAN- PROJECTS

Ryusenso

本プロジェクトは香川県高松市女木島に位置する、大きな古民家をもう一度人々が訪れる場所にする為のリノベーションプロジェクトである。
瀬戸内トリエンナーレ2019によって多くの来島者が訪れる女木島で、単なるカフェやレストランといったような商業的な場所ではなく、誰かの家に遊びに来たかのように、ゆっくりと過ごしていくことができる場所をクライアントと共に提案している。
このプロジェクトでは、敷地の場所の空気や匂い、周囲の出来事といった小さな空間体験を一つ一つ丁寧に捉え、訪れた人々が過ごす時間と場所の体験を設計することを目指した。

Description

「龍潜荘」と呼ばれるこの場所は、昭和11年に瀬戸内海と対岸の屋島や五剣山を臨む絶好の場所に、元々はクライアントの曾祖父が住む別荘として建設された。80年間の歴史の中で、夏場は海水浴を楽しむ人々の海の家として、ときには企業の保養所として、龍潜荘は様々に姿を変え、人々に愛されてきた歴史を持つ。
そしてこの場所をもう一度人々が集まる場所として復活させようと、クライアント一人で運営する小さなお休み処が計画された。

このプロジェクトでは、PAN- PROJECTSが「お休み処 – 龍潜荘 -」の企画、ブランディングデザインから関わり、グラフィックデザインや屋内外の空間までのデザインを担当している。

計画を実行するにあたり、元々個人の別荘であった場所を外から来る人に訪れてもらえるような場所にする必要があったため、外部と内部を繋ぐエントランスの位置、そして内部へのアプローチ空間体験を中心に全体の店舗構成を行った。公道から、誰か知らない民家に入るような感覚ではなく、知らない路地に入るような感覚で龍潜荘へ訪れてもらえるように、海への視覚的な抜けを作りながら、内外の繋がりを提案している。
また、今後宿泊施設としてもう一度リノベーションする可能性を残すために、今回のエントランスや店舗に使用したカウンターなどの家具は再利用できるように設計されている。

Information

LOCATION
Megijima, Japan
DATE
April, 2019
AREA
70㎡
FUNCTION
Restaurant
STATUS
Ongoing
CLIENT
Ryusenso
PHOTOGRAPHER
Mika Furumoto, Takeshi Nakamuraya