PAN- PROJECTS

Paper Pavilion

本プロジェクトは3日間だけ行われるアートイベントの為のパビリオンの提案である。
このような短期間のイベントに対し、従来のパビリオンのような、30年でも耐えるような建築強度を設定するのではなく、1週間だけ耐え得る「適切な建築強度の設定」ということを新たなサステイナブルデザインの在り方として提案している。その視点からデザインされたPaper pavilionは、これまで一般的に建築素材として使用されてこなかった紙という素材を建築素材として再考する実験的作品となった

DISCRIPTION

第5回目となるCHART ART FAIRのテーマである「The Living City」- サスティナブルな建築、かつ都市の発展を祝福することのできる建築 - のもと私たちはPaper Pavilionを提案した。このパビリオンは新たなサスティナブルデザインの手法として「適切な耐久性」をメインコンセプトとしている。建築物は通常10年、50年といったある程度長いスパンで建ち続けることを求められるが、このCHART ART FAIRは3日間だけのイベントであり、パビリオンも3日間のみ使用されることが必要とされた。そこで、3日間は十分に持つ素材として「紙」をパビリオンに使用している。古紙を使用し、またその紙がパビリオンを解体後もリサイクル可能というだけでなく、「紙」が3日間という期間には最適な耐久性を持つ素材だと捉えパビリオンを設計することによって、今までになかったユニークな紙の使い方に挑戦している。

初期デザインイメージとして持った「ミノムシ」が、身の回りのものを集めて巣を作り各土地の個性を表現するように、Paper Pavilionはその都市で使用された紙を纏うことで完成する。パビリオンのファサード全体に都市の人々の活動が表象され、今年のCHART ART HAIRのテーマである “The Living City” を体現するものとなった。使用される一枚一枚の紙に反映された情報はパビリオンと来訪者との活発なインタラクションを生み出し、従来の素材では成しえなかったイベント建築の在り方を提示することに成功した。パビリオンの主構造は移築可能なように設計されており、移動した先々の都市の色を反映し、常に異なる姿に変わり続けることができる。更に、パビリオンに使われた紙は既存の都市の古紙回収システムによってそのままリサイクルすることが可能である。

Paper Pavilionは2017年のCHART最優秀パビリオンに選出された。

Information

LOCATION
Copenhagen, Denmark
DATE
September, 2017
AREA
10㎡
FUNCTION
Wine & Food Bar
STATUS
Built
STRUCTURAL ENGINEER
Yohei Tomioka
SPONSOR
VICE Denmark, Musling bistro, Underbroen, Wasara
ORGANIZER
CHART
PHOTO CREDIT
David Hugo Cabo, Suguru Kobayashi